取組内容について
きらり☆キャリアアップ応援制度
「会社や組織の意思決定の場に女性が当たり前に参画している状態」を目指している同社。2008年度、全社で120名だった女性営業担当者が2015年には約1,700名にと大幅に増加。キャリアアップを目指す女性たちがパフォーマンス高く、持続的に活躍できるよう、各種制度の整備や運用面の支援を積極的に行っています。
主な取り組みの一つである「JOBリクエスト」は希望職種・勤務エリアを社員自ら選択することができる制度です。一定期間変更できる「Uターン」、将来にわたり変更ができる「Iターン」があり、経験を積むことでキャリアを向上させて再び静岡へ戻って来たい人や、夫の転勤先でも今の仕事を続けてゆきたい人など、女性の多様化するライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
パパママ☆キャリアアップ応援制度
全社において育休利用者や短時間勤務利用者ともに大幅に増え続けているため、「パパママ☆キャリアアップ応援制度」として
・復職前セミナー
・短時間勤務者意見交換会
・ママメンター研修
など、時には上司も参加しての多くのプログラムが用意されています。
なお、静岡支店における女性営業担当者は2010年の３名から現在は13倍もの約40名に増えました。結婚・出産後も活躍する社員が増え、子育てをしている女性の管理職が、「ママメンター」として業務のみならず後輩のワーキングマザーならではの悩み相談にのることでワークライフバランスの充実を後押ししています。
女性社員メインの「静岡地方創生プロジェクト」
静岡支店独自の取組として、地域を盛り上げるための活動「静岡地方創生プロジェクト」をスタートさせました。2016年10月には静岡県と、同年12月には静岡市と協定を結び、より良い暮らしと地域づくりのための様々なアイディアを考え、活動しています。
メンバーは会社からの指名ではなく、静岡に貢献したい！と自ら手を挙げた人たち。通常業務と並行してプロジェクトを行うのは大変ですが、自分たちで企画したものが実現できることに大きなモチベーションを感じることに加え、ここでのつながりが新たな仕事を生むというメリットもあり、楽しみながら積極的に取り組んでいます。
2018年１月に東京・丸の内（本店）にて、静岡県・当社共催の物産展（静岡マルシェ）を開催いたしました。」県産品のみならず、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック自転車競技や2019年開催のラグビーワールドカップ、観光・健康経営のPRと地元静岡に貢献するイベントに携わることができ、通常業務の時とは違うやりがいを感じた経験となりました。
取組によって得られた声
一定のエリア内で社命による転居転勤が可能な「ワイド型」を利用しました。これは異動先の選択肢が増えるので新しい役割やより大きな職務にチャレンジできる、キャリアアップを応援するための制度です。元々慎重な性格で、考えすぎて行動を起こせないということも多かったのですが、新たな地に一人で住むことで度胸がつき、まずは何事もチャレンジするというスタンスに変わりました。また、静岡は
海あり山ありと自然豊かなところが魅力的で、住んでみて初めてわかる地域の特性も多く、実際に経験することが大切だと改めて感じました。
取組企業からの声
適材適所の業務分担を行い、女性の営業担当者も大幅に増えました。女性は、よりきめ細やかなサポートができる、ちょっとしたことに気づく能力が高いなど、お客様や代理店の方々から喜ばれる場面が多々あります。
今回、静岡支店の試みとして女性社員をメインとし「静岡地方創生プロジェクト」が発足しました。ひとつひとつの取組が暮らしやすさや安心・安全に繋がり、少しでも地域の皆さんのお役に立てればと思っています。
取材メモ（編集後記）
JOBリクエストで職務や働くエリアを希望できるというのは、キャリアを重ねたい、活躍したい女性には嬉しい制度だと思います。実際、Uターンで他の地域を経験した人が再び静岡に戻って来ると大きく成長していて、チームにも、他の社員にも良い影響を与えているそうです。また「静岡地方創生プロジェクト」のメンバーは女性社員がメインで、ここにも女性が活躍する場があります。地域を盛り上げたいと張り切る彼女達の熱心な姿が印象的でした。同社にとって、今後ますます女性の力が発揮される場面が増えるだろうと予想します。
（文責：岩科蓮花）
