取組内容について

子育て中でも働きやすい社内環境

現在、子育て中の社員は20名。常に女性社員の誰かが産休や育休中だったりします。裏を返せばそれだけ働きやすいという証拠ともいえます。家庭と仕事を両立する大変さを皆が理解しているからこそ「助け合うのがあたりまえ」という意識があり、チーム内でフォローしたり、時には職種を超えて補うこともあるそうです。
また、上司がきちんと子育てと仕事を両立させ、早く帰ることを実践していると、部下たちもいい見本として真似するようになるそうです。
会社から徒歩1分の場所には、他社と共同設置した「モコ幸町幼稚園」があり、何かあった時にはすぐ駆けつけられる安心感と、送り迎えの便利さが働きやすさに繋がっています。

子育て中でも働きやすい社内環境
フレキシブルな勤務体制。時間関係なく「質」重視

フレキシブルな勤務体制。時間関係なく「質」重視

「制度やマニュアル、時間などで縛るとどうしてもそれに依存してしまいますよね。だから、細かなルールはあえて定めていないんです。」と話すのは人事部長の西島さん。制度ではなく、空気づくりの方が大切なんだそうです。社内にいても新しいアイデアは浮かばない、だからどんどん外に出てインプットを増やすことを奨励→指示待ちではなく自分から動けるようになる→自立した社員になる という好循環が生まれ、結果、個人がそれぞれの能力を発揮するようになり会社も成長するようになったとか。
個人のクリエイティビティを重視するので、時短勤務やパートなど、自分にあった働き方が選ぶことができ、能力のある女性はずっと働き続けることが可能です。

情報伝達のスピード化で業務効率UP

稟議書は社内のFacebookで公開稟議とすることで、情報伝達のスピードアップを図り、業務が効率的に進むように工夫しています。同時に、社長の考えを全社に配信しており、社員全員の方向性を合わせ、情報を共有するツールにもなっています。これら情報はFacebookが見られる環境であれば産休・育休中でもリアルタイムで確認できるため、いざ職場復帰したときも浦島太郎状態になることなく、他の社員と情報・知識のギャップがなくスムーズに業務を始められるので復帰に対するハードルが低いとのことです。
また勤怠管理もFacebookを使っているため、急な病欠や遅刻の際も、日頃から情報共有できているからこそフォローの先読みができ、業務の向上に役立っています。

情報伝達のスピード化で業務効率UP

取組によって得られた声

営業企画室

中野晴代 さん

入社2年目
家族構成/夫、夫の両親(8才・10才)

自ら動くことが成長と自信につながる

私はフルタイムでデザイナーとして働いています。子育て中ですが、そういったことは関係なく中途で採用してもらえたのが嬉しかったですね。会社からよく言われることは、「オフィスに閉じこもってないでどんどん外に出るように」ということ。私はお客様向けにイベントやワークショップを企画していますが、自分が積極的に外に出ることで集客にも繋がりますし、そこで生まれたアイデアを反映できるなどプラス面はとても多いです。常にアンテナを高くして自分から動くことが楽しく仕事をするための秘訣だと思います。

取組企業からの声

経営企画室長 兼 人事部長

西島崇さん

人がイキイキと働いていることが何よりも大事

『子育てはハンデでない』というのがオレンジハウスの考えです。実際、子育て中の社員は多くいますし、フルタイム、パート、時短勤務など、それぞれのスタイルに合わせて勤務してもらっています。弊社では、これまで中途採用が多くキャリア重視だったこともあり、個人の能力を最大限に発揮してもらいたいと考えています。
たとえば、自分がお客だったら、楽しそうに働いている人から買いたくなりますよね。人がイキイキしてないと商品も売れないんです。だからスタッフが楽しく自立心をもって働くことができる環境が大事だと思っています。今後は新卒を採用して育ててゆきたいとも考えています。

取材メモ(編集後記)

子育て中の社員の多さに驚くとともに、子育てしながら働くのは当たり前という一歩進んだ社風を感じました。「アウトプットの質」を最重要視していることからも、会社に依存せず、自ら考え自ら動く自立型社員が多いという印象も受けました。あえてルールを作らない規律やFacebookでの情報共有など革新的で柔軟な発想は真似すべき点があるのではと思いました。

(文責:岩科蓮花)

株式会社オレンジハウス

所在地
静岡市葵区幸町4-18
電話番号
054-254-7292
業種
建築、不動産業
従業員数
62名 

※人数は取材時のものです

設立年月日
平成7年10月
ウェブサイト
http://www.orange-newhouse.com/
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