個々の事情に応じて働き方に自由な選択ができる

日頃から残業が発生しないよう、業務を調整しているというMATSUO。有給取得を推奨しており、半日から取得が可能。子どもの病気など家族の都合による理由だけでなく、海外旅行のために1週間程度の休みを取得する従業員もいるそうです。社長自身が有給取得によるリフレッシュを推奨しており、従業員もこまめに取得しているようです。
また、病院へ行くなどを理由に1時間中抜けをした場合は、その時間分を延長して仕事をするという調整も可能になっています。

妊娠中の従業員には、体の状態やプライベートでの負担を考え、工場内での立ち仕事は避け、作業が楽な梱包業務などに配置転換。また、配属された業務の中でも、本人の意思や希望に合わせた柔軟な配置転換が可能になっています。そのため、人と話すのが苦手、工場での作業は負担、ものづくりが好きだから工場内で働きたいといったものから、産育休後の復職の際は週１回から、9:00〜16:00といったパートタイム相当の勤務時間へ変更するなど、個々に対応してもらえるようになっています。

資格取得などの外部講座を全額会社負担で受講可能。キャリアアップにつなげる

パソコン教室や経営研究会への参加、webデザイン、フォークリフト、電気回路シーケンサー習得講座、ECサイト売上アップ講座、データ分析講座など、業務に必要な外部講座の受講費用を会社で全額負担。業務時間内に受講が可能となっています。特にwebデザイン講座は、外注して作成した自社HPを従業員が改修できるようになることを目指し、受講するようになったそうです。
また、女性従業員が若手経営者や後継者等の経営能力向上を目的とした金融機関主催の人的ネットワーク拡充の場に参加し、他社の人材と交流を深めることで、女性役員候補としての意識を醸成させています。

その他、月に１回、社内の問題点や改善報告を行う場を用意。業務上で発生した問題点や課題等を報告し、解決方法を模索。同時に、新製品のアイデア提案の場にもなっており、従業員の提案から、実際に新製品も登場しています。

外国人や障がい者を積極的に雇用。多様な人材の働く場を創出

従業員の11人中4人が外国籍というMATSUO。ネパール出身で、日本語をはじめ、英語、インド語、ネパール語など数ヶ国語を話すことができる優秀な人材も採用しています。この方には工場長として活躍してもらっていますが、新工場長の育成が完了する2025年を目途に役員に登用予定。なお、外国籍の従業員の中には日本語に不安を抱える方もいるので、当該従業員のサポートも担ってもらっているそうです。
また、定年は70歳としていますが、本人の希望に合わせ、可能な限り継続して働くことも可能。勤務時間調整だけでなく、週3回勤務といった働き方もできます。
その他、障がいのある方も機会があれば積極的に起用。一部の業務を就労支援施設や特別支援学校へ依頼し、障がいのある方の仕事創出に取り組んでおり、特別支援学校から1ヵ月の職場体験の受け入れもしているそうです。