株式会社リンク・アンビション「Skype」導入で在宅勤務を可能に　効率を追求し、能力を発揮しやすい職場

平成26年度
特別賞受賞

平成28年度
大賞受賞

[業種]: 人材紹介サービス

#キャリア #資格 #育児 #働き方

株式会社リンク・アンビション

所在地: 静岡市葵区紺屋町11-1 浮月ビル4F

電話番号: 054-221-5500

業種: 人材紹介サービス

従業員数

13名

男9名、女4名／正社員12名（男9名、女3名）、パート1名（女1名）

※人数は取材時のものです

設立年月日: 平成23年2月

ウェブサイト: http://rs-shizuoka.net

MAP

人材紹介サービスを行っている「株式会社リンク・アンビション Link・Ambition（以下、リンク・アンビション）」は、2011年設立で、まだ比較的新しい会社です。社員一人ひとりの「できることを広げたい」という思いを、会社全体でサポートする方針で、在宅勤務の導入、資格・技能習得に関わる経費を会社負担で推奨するなど、仕事の可能性を広げる取組を実施しています。

育児中の社員に在宅勤務を導入

2012年に、幼い子どもがいる女性社員・大塚真子さんを採用しました。三島在住で、通勤に1時間かかることもあり、「在宅勤務」を導入することになりました。週1〜2回ほど、事務所などで打ち合わせがある際は、静岡の事務所へ出社しますが、基本は、自宅で自分の時間を管理しながら仕事をしています。通常の事務所の営業時間は、9:30〜18:00なのに対し、大塚さんの仕事時間は、8:30〜17:00。お子さん次第で、時間は前後するといいます。待遇は、他の社員と変わりません。
また、大塚さん以外にも、浜松在住で、同じく子育て中で在宅勤務しているパート社員もおり、女性社員4名のうち、2名が在宅勤務を選択しています。

「Skype」で各拠点をつなげて会議が可能

「リンク・アンビション」には、静岡以外に、浜松、名古屋と拠点があり、毎朝9:30に、各拠点や、在宅勤務する社員と「Skype（スカイプ。インターネット電話サービスで、ビデオ通話などが可能）」をつなげ、朝礼を行います。最近では、プロジェクタで「Skype」をつなげたままにしているので、いつでも誰が事務所にいて、どんな会話がなされているのかがわかり、そのまま会話をすることも可能です。そのため、「遠くてもいつも身近に感じ、一体感がある」そうです。
また、「Googleカレンダー」も活用し、社員全員のスケジュールも共有し、それぞれの状況がスムーズに把握できるようになっています。

対象社員以外にも、必要に応じて在宅勤務を適用

「Skype」を導入したことで、在宅勤務の社員以外も、必要に応じて在宅勤務が可能になり、次のような事例が、実際にありました。

県外出身の社員が、帰省先で「Skype」をつなげて仕事のやりとりをする
体調不良で、出社するのは厳しいが、自宅で仕事が少しできる程度の場合、在宅で作業
夫婦共働きで、双方の都合により、どちらかがお子さんの対応をしなければならない時に在宅で作業する　　など

社員全員にノートパソコン・携帯電話が支給されているため、社外からも仕事が可能です。また、社内用SNSも構築されており、仕事の情報共有ができるようになっています。

資格取得のための費用負担と、表彰制度

人材紹介サービスを提供している事業所なので、GCDFの「キャリアカウンセラー」資格取得を会社でも推進しています。東京への研修が必要な資格なので、受験費用のほか、必要な交通費を、会社で負担します。また、事務未経験だった社員には、パソコン教室の受講費用を負担したことも。このことからも「一人ひとりのできることを広げたい」という方針がよく伝わってきます。
また、3か月ごとに表彰制度を設け、目標達成等の営業に関わる社員はもちろん、サポート業務を行った社員など営業以外の社員の功績も讃えることで、モチベーションアップに繋げています。

能力を発揮しやすい職場づくり

社長とランチミーティングを行い、仕事や私生活の悩みを相談できる機会を設けています。仕事は、時間ではなく効果を重視しており、「仕事を任されている」という信頼感が生まれています。
また、自分のアイデアや企画などを、社内に発信しやすい雰囲気になっています。年1度の全社ミーティングで企画書として提出することができたり、発案した時点ですぐに社内へリリースできたり、業務改善に向け、全員が効率的に動けるよう常に追求しています。

経営企画室

大塚真子さん

年齢／37歳
入社年数／2012年入社

在宅勤務を活用して子育て

入社時、幼かった子どもも、今は、小学生になりました。現在は、子どもは学童に通っているので、17時にはお迎えに行かなければなりません。三島から通勤しており、主人も首都圏へ通勤している都合上、通勤にかかる1時間を節約でき、在宅勤務はとても助かっています。

小林春奈さん

年齢／26歳
入社年数／2014年入社

母の入院に際し在宅勤務を活用

入社当初、母が1か月ほど入院し、三島で病院と往復しなければならない状況でしたので、その期間だけ在宅勤務を選択しました。入社したばかりで、まだ仕事に不慣れだったので、同じ三島で在宅勤務している大塚さんのところへ通った日もあります。フレキシブルに対応してもらえるので、仕事とプライベートのバランスが取りやすく、仕事しやすいです。

フレキシブルに在宅勤務を選択できるのは、子育て中の女性はもちろん、男性にとっても嬉しい制度です。家族との時間の確保、地域活動への参画がしやすく、コミュニケーションに広がりができるといいます。また、「Skype」を常時接続しておくことで、在宅勤務の社員が疎外感を受けることなく仕事できるのは特筆すべきことです。

（文責：河田良子）