インフィック株式会社子連れ出勤や外国人労働者の生活支援などサポートが充実

令和元年度
特別賞受賞

[業種]: 介護総合支援事業

#キャリア #休暇 #資格 #育児 #多様な人材

インフィック株式会社

所在地: 静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡17F

電話番号: 054-280-7340

業種: 介護総合支援事業

従業員数

709名

正社員男性48％.女性52％
非常勤男性16％.女性84％
※グループ会社合計

※人数は取材時のものです

設立年月日: 2001年6月27日

ウェブサイト: https://www.infic.net

MAP

「人と人を笑顔でつなぐ」という企業理念の下、介護総合支援事業を展開するインフィックグループ。代表取締役の増田正寿さんは、会社設立当初から社員が仕事と子育てを両立できるよう、働きやすい環境づくりに力を入れているそうです。
勤務時間中、社員で協力して子どもの面倒を見るなど、子育て中の女性が働き続けられる環境を早くから導入し、近年はシステム導入で残業時間の削減にも積極的に取り組んでいます。

明確なキャリアパス制度で将来を描きやすい。子育て中の女性もスキルアップ可能

未経験者の資格取得支援（初任者研修、実務者研修、介護福祉士等）から、近年需要が増えている福祉皮膚美容士の資格取得支援までを行っている他、スキルアップ研修や勉強会を充実させています。
また、キャリアパス制度を整え、レベル別に目標を設定。明確に定められているので、頑張って課題をクリアすればキャリアアップでき、給与アップにも。自分の将来を描きやすくなっています。
子育て中の女性も働きやすい環境となっています。例えば、研修や勉強会を18時や19時といった夜間に開催することが多いため、設立当初から夜の勉強会は子ども連れでも可能としています。
また、土日の勤務の際には、子連れで出勤が可能。事務所で職員同士がお子さんの面倒を見ることで、訪問介護等ができる環境を整えています。また、小学校中学年まで時短勤務が可能です。

外国人労働者へ生活環境や日本語学習などのサポートも行う

外国人労働者の採用が広がっていますが、インフィックグループでは、2018年にフィリピンやベトナムの現地法人と契約し、13名の外国人を採用しました。ベトナムから3名のエンジニアを採用し、フィリピンから10名の介護職を採用しました。特定技能の登録支援機関からの認定を受けており、外国人労働者に対して、日本で生活していく上でのサポートも行っています。例えば、住居やネット環境の整備、医療機関への受診、日本語学習、外国人同士のコミュニケーションを取りやすい環境づくり、入国手続きや在留審査の各種申請等のサポートです。
会社として、外国人の方々の生活面のサポートは負担も大きいが、外国人の方々の周囲を明るくしてくれる笑顔は、何者にも代え難い会社の強みとなっているそうです。

社内アンケートやシステムの導入で働きやすい職場環境を整える

3か月に1度、社内アンケートを実施しています。アンケート項目は、働きやすい環境が物的にも人間関係的にも整っているかどうかを確認する内容や、自己肯定感、遣り甲斐、成長の機会があるか等といった内容で、これに加え、自由記述欄があります。このアンケートをもとに、上長と面談の機会を設け、出てきた意見を職場環境へ反映させています。
インフィックグループには、事業所が40ほどありますが、これまで勤怠管理は手書きや表計算ソフトで記入したものを、個々が計算し、提出するというアナログ体制で、毎月従業員約700人分が本部に送られてきていたそう。計算間違いも多く、相当な労働力を費やしていましたが、2019年10月にシステムを導入し、スマートフォンのアプリを使って簡単に勤怠管理ができるようにしました。
この他の取組では、休業中は、上長から個別に定期的に連絡をし、産後の様子や体調を確認するとともに、復帰の時期や今後の働き方について電話連絡や面談を行っています。なお、病気や怪我等で休業中の人にも、定期的な連絡と面談を実施しています。

男性社員の育休取得を促進し「くるみんマーク」の取得を目指す

2019年1月には、部長職の社員が1週間育児休暇を取得したと言います。しかし、まだまだ男性の育児休業取得率が高くないため、会社としては1週間以上の育児休暇取得を推進していきたいと考えているそうです。
今後は「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する「くるみんマーク」の取得や、女性活躍推進法に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業を認定する「えるぼし」の取得に向け、準備中とのこと。女性の活躍を対外的にも積極的にアピールしていきたいとのことでした。

代表取締役

増田正寿さん

子どもの運動会は会議を休んででも参加して欲しい

子どもの授業参観や運動会は、ぜひ参加して欲しいと考えています。もし会社で大事な会議があったとしても、子どもの運動会を優先して欲しいです。有給を取得しやすいよう、社内メールでアナウンスしたり、マネージャーが集まる場で有給取得を促したりするなど、周知活動も行い、有給取得率も上がってきていて、「今日は子どもの行事があるから、午後は有給で休むよ」と、周りに気兼ねすることなく言える雰囲気になっていると思います。ちなみに、社内でボーリング大会などのイベントを開催する際にも、お子さんを連れて参加する従業員も多いですよ。

代表の増田さんは、会社設立当初から「事務所に子どもがいるという環境がよい」と言っていたそうで、土日の社内は和やかな雰囲気であるのが想像できます。また、1時間のみという勤務も可能にしているため、日中は他社の施設で働き、1時間のみインフィックグループで働くというダブルワークの方もいるそうです。女性や高齢者、外国人労働者が働きやすい環境を整え、多様な働き方を提案しているという点も特筆すべきところかと思われます。

（文責：河田良子）